2020-05-08 / 最終更新日 : 2024-04-03 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術9(最終回) サン・ドニでのゴシックの誕生 シュジェールとサン・ドニ修道院の大改築 本書、第5章「図像の多様化―シュジェールとその影響」で、マールはゴシックの誕生にシュジェールが果たした役割について考察します。 シュジェール(1081-1151)は1122年にパリ […]
2020-05-03 / 最終更新日 : 2024-04-05 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術8 世俗的図像と怪物的図像 ロマネスクを特徴づける世俗的図像と怪物的図像 これまで見てきたのはキリスト教の説話や寓意に関する宗教上の図像で、ロマネスク美術の主要な主題がここにあることはいうまでもありません。 一方、ロマネスクの教会堂や修道院を巡ると […]
2019-10-17 / 最終更新日 : 2024-03-29 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術7 ロマネスクにおける修正と創造ー典礼劇の影響 典礼や典礼劇からの影響 10世紀末頃から、教会の典礼の中で復活劇をはじめさまざまな典礼劇が演じられるようになりました。 マールは、ロマネスクの作家たちはこれらの典礼や典礼劇からも着想を得て、旧来の図像に新たな修正と創造を […]
2019-09-22 / 最終更新日 : 2024-03-29 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術6 ロマネスクにおける修正と創造ーオリエント図像の修正 第6回は、本書、第3章「フランスの芸術家たちによるオリエント図像の修正」をガイドに、ロマネスクの芸術家たちが行ったオリエント由来の図像の修正、そして新たな図像の創造について、MORAのデータ・ベースから見ていくことにしま […]
2019-08-22 / 最終更新日 : 2024-04-08 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術5 ロマネスク図像の複合性ー「ヘレニズム型」と「シリア型」 前回はロマネスクにおける彫刻の復活と写本挿絵が果たした役割について見てきましたが、第5回は、「12世紀フランスの宗教芸術―中世の図像の起源に関する研究」の第2章をガイドに、マールが取り上げたその具体的内容について見ていき […]
2019-07-13 / 最終更新日 : 2024-03-28 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術4 大彫刻の復活と写本挿絵の役割 「キリスト教の図像はオリエントで生まれ、そのままの形でフランスに入ってきた。・・・・・この古い時代の図像は、挿絵入り写本の形で長い期間生きつづけてきた。だが、ついに彫刻がそれをとらえ、そこに新しい生命を吹き込む日がやって […]
2019-04-13 / 最終更新日 : 2024-04-05 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術3 扉口彫刻のその他の主題 「最後の晩餐」の主題 ロマネスクのタンパンに刻まれた「黙示録のキリスト」、「キリストの昇天」、「最後の審判」の3つの主要な主題は、いずれも南フランスで誕生したものでした。 タンパンに刻まれた主題はこれにとどまりません。 […]
2019-03-28 / 最終更新日 : 2024-03-29 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術2 タンパン彫刻の主題ー「キリストの昇天」と「最後の審判」 「キリストの昇天」の系譜 トゥールーズ、サン・セルナンでの試み ロマネスクの彫刻家がタンパンを飾るにふさわしい主題を探していた当時、黙示録の幻想を描写した図像とともに福音書に関する多数の図像が存在しました。 その中からま […]
2018-12-15 / 最終更新日 : 2024-03-28 th.hana エミール・マールと巡るロマネスク美術 エミール・マールと巡るロマネスク美術1 タンパン彫刻の主題ー「黙示録のキリスト」 エミール・マールとロマネスク美術 西欧中世美術の全体像を図像学という方法により初めて体系化したのはエミール・マール(1862-1954)です。 19世紀初頭のロマン主義の台頭により、それまで暗黒時代とされてきた中世の美術 […]